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毎晩眠りにつく瞬間の、最後に浮かぶ考えと眠りとの間の、その空っぽな空間に私たちは「本質(True Nature)」を体験しています。そして身体が眠りから目覚め、最初の「私は~」の考えが浮かぶ前の、まどろみの中の空間にも、再び「本質」を経験しています。日々こうした瞬間を経ているのに、どうして静寂そのものが我々の意識であることに気づけないのでしょう。それはほとんどの人が、この繰り返し起きる空間こそが、真実を象徴しているんだよと、指し示されたことがないからなのです。

 

代わりに、「自分とはこういうものだ」というアイデンテイテイーを、自分よりも年上で智恵や知識もあると思われた人達から与えられ続けたのです。でも実際には彼らも、このシンプルな真実を知らないのです。

 

私たちの思う「自分とはこういう人だ」という考えや概念がいかに不正確であるかに気づくだけで、一瞬にして、意識の変革を起こすことができるのです!変革を起こすのに献身的な修行を積んだり聖典を読んだり捧げものをする必要はないし、来世まで待つ必要もありません。道案内をしてくれるアドヴァイタの教えに精通した師のレーザー光線のような、まっすぐな導きがあれば、瞬く間に気づきを得ることができるのです。

 

その極意

正しい方向へ目を向けさえすれば、すなわち、思考と思考の間の「空間」に目を向けるということ。そうすれば何千回もの転生で常に探し求めていた自由を手に入れることができます。

 

ラマナ マハルシとパパジの提唱する、新アドヴァイタの教えには、複雑なマントラやお経の暗唱はありません。目標をかなえるための行動というものもありません。代わりに、「あなたはすでにあなたが探し求めているものである。あなたは存在そのものであり、自分とは、今のあなたが思い込んでいるものではない。あなたの名前や形はこの三次元の現世での、人生という劇を演じるための役割上の衣装にすぎない」ということを前提としています。

 

あなたが自分だと思い込んでいる全ての概念、信念や思い込みをそのまま

鵜のみにするのではなくアドヴァイタの教えでは「これではない、これでもない」というシンプルなneti-netiというプロセスを経て、間違った思い込みを手放していくことを、始めに、します。この時に、何が真実で何が真実でないかの識別の指標となるのは、アルナチャラの賢者、シュリー・ラマナ・マハルシの言葉があります。「移りゆくものは真のものではない。全てが消え去った後に残るものが真実である」と。

 

今まで自分だと思っていたあらゆるものをこの指標にかけてみてください。表現することができないけれど、そこに残るもの-他のものが全て振り落された後も、まぎれもなく存在し続けるものは、何か、ありますか。この瞬間に起きる洞察に、あなたの本質(True Self)である、純粋な覚醒した意識(awakened consciousness)を見出すことができるでしょう。

来世まで、放っておかないで

ラマナ・マハリシ

​パパジ

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