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使命について

いろいろな人たちから、「わたしの『使命』は何ですか?」と聞かれます。ほとんどの場合、この質問をする人が本当に聞きたいのは、どんな仕事をするべきなのか、ということです。皆それぞれ「使命」があると、わたしも思っていますが、「使命」は、必ずしも仕事と関連することではないと理解することが大切です。実は「使命」は、何でもありえるのです。不幸な人生を幸せなものに変えることであったり、自信と勇気を示すことで誰かのヒーローになること、または、人々を深く愛して、人生を奉仕に捧げるという使命を持つ人もいます。これらは、無限にある使命のほんの一部でしかありません。使命を生きるために、今の仕事を変える必要がない場合が多いです。今の職場の人たち、または家族や一緒に住んでいる人たちを、開いたハートで思いやる、といったシンプルなことが、使命である可能性もあるのです。

使命が始まるのは、何か有意義なことをしたいという気持ちが起こり、内側が変化するときです。その有意義なことには、ほとんどの場合、他の人たちの役に立ち、貢献することが含まれています。そしてそれは必ず、世の中により多くの愛をもたらすものです。人々を笑わせる、おばあさんの話をよく聴いてあげる、などといった小さなことでもありえます。使命をまっとうするというのは、生活のためにどんな仕事をするかということではなく、人生の質を選ぶことなのです。

意識の覚醒の後、わたしたちは、使命を生きている自分に自然と気づきます。仕事が変わる場合もありますが、変わらない場合もあります。覚醒した人が、みんな教師になるわけではありません。実は、世間の注目から離れた、とても静かな生活を選ぶ人がたくさんいます。世の中で果たすべき使命は、やがて明らかになります。もしかしたら、あなたはもう、その使命を生きているかもしれません。

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