top of page

 

 

私たちは、まるで複数の異なる世界に暮らしているかのようです。それは、自分が知覚していることが、自分以外の人の知覚と、どのように繋がり合っているかということが、私たちのマインドには理解できないからです。現実を、マインドのとらえるようにとらえていくというのは、誤りのもとです。なぜなら、マインドにできるのは、現実のある一部分だけを見せることだけだからです。現実は、マインドがとらえられる部分をはるかに超える範囲を含むものなのです。

 

 私たちの本質は、意識そのものです。私たちは、無限であり、永遠であり、無条件に愛する、完全に言葉を超えた存在です。私たちは、誰もが、意識の大海原の一部です。人も、動物も、植物も、昆虫も、両生類も、他のものたちも、だれひとつ、どれひとつ取っても、この大いなる意識の表現のひとつであるのです。このひとつの意識が、私たちすべてを、霊的なスピリチュアルな存在にしているのです。そのことを、たまたまマインドが気づいていたとしても、そうでなくても、それは関係ありません。このことが究極の真実であるということを理解すること、それが、私の言う「霊的覚醒(スピリチュアル・アウェイクニング)」です。

 

 スピリチュアルな気高い人生を送っている人と、そうでない人がいます。両者の違いは、その人がどれほど愛に満ちているかどうかという一点にのみあります。スピリチュアルな活動にどれほど興味を持っているかということや、どのような仕事を選んで来たかということは、関係ありません。私の知るもっともスピリチュアルな人々の中には、スピリチュアルな本など一切読んだことはなく、特別な能力があるわけでもなく、ごく普通の生活を送っている人たちがいます。その人たちのことを私がスピリチュアルだと考えるのはなぜかというと、あらゆる状況に無条件の愛をもたらす人たちだからです。このようなあり方こそ、私たちのスピリチュアルな本質がそのままに行動にあらわれているあり方であり、私たちが何者であるかを、もっとも気高く表現したあり方です。

 

 私たちのマインドが、私たちのスピリチュアルな本質とひとつになると、私たちは、より愛に溢れ、より受けいれるようになり、より気づきを深めて行きます。マインドが、その窮屈な信念や姿勢、批判精神や感情的な反応で人生をコントロールしている状態は、帰りつく場所を探しあぐねて途方に暮れた魂のような状態に似ています。自らの本質に気づくことで、私たちの人生には、内なる穏やかさ、幸せ、そして叡智つまり宇宙意識がもたらされます。そのようにマインドが本質とまざり合い、ひとつになり得るのは、エゴのもたらす誤った概念が溶け落ちたときだけです。

 

 そうして何が真実で何が真実ではないのかを発見することが、覚醒へ向けてのアドヴァイタのアプローチです。アドヴァイタジャパンの使命は、皆さんがその発見をする手助けをすることです。あなたがもし、心から霊的覚醒を求めているのなら、私には、その道をお教えすることができます。それも、あなたが思ってもみなかったほどの短い時間で! 座して待つ時ではありません。世界は今、あなたの本質の活動を必要としています!

 

愛 – 本質のままに

bottom of page